ボルボ・カー 練馬

ブレーキフルードについて

2021.12.19 NEWS

★サービステクニシャンからのお知らせ★

 

先日、関東でも雪が降り風の冷たい日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

今回は”ブレーキフルード”についてお話いたします。

 

車の役割の三原則として「走る」「止まる」曲がる」とよく言われますが、そのなかでの「止まる」に対して大事な、ブレーキにあたって様々な機構が各々の役割を持って働いています。

 

ブレーキペダルを踏む

 ↓

ブレーキパッドがブレーキディスクを挟み、車にブレーキがかかる。

 

そのなかでブレーキフルードの役割は、ブレーキペダルに加えらえた圧力を油圧に変え、四輪全てのブレーキに伝達することです。

運転席で踏み込まれたブレーキがタイヤまで作動するのは、ブレーキフルードが踏力を伝達してくれるからなのです。

エンジンルーム内のリザーバータンクという場所に入っているため、なかなか実感しづらいものですが、レーキフルードがないとブレーキが利かなくなってしまう、大変重要な役割を担っています。

 

ブレーキフルードにはいくつか規格があり、VOLVOではdot4という規格を採用しています。

規格による差は大きく2つ、沸点と吸湿率にあります。

沸点はその名の通り、ブレーキフルードが沸騰する温度です。

ブレーキフルードには空気に触れると自然に空気中の水分を取り込んでしまうという「吸湿性」という特性があります。

ブレーキフルードにはその役割を果たすために様々な条件が与えられており、それらを満たすために使用する物質の中で吸湿生はどうしてもついてきてしまいます。

時の経過と共に水分を取り込んでいくことで、ブレーキフルードは劣化していってしまいます。

 

よく事故などの原因で「べーパーロック現象」という言葉をお聞きになったことはありませんか?

この現象はブレーキふーるどの劣化が引き起こす現象です。

長年使い続けていると、特性上ブレーキフルード内の水分の含有量が増えていきます。

水とブレーキフルードの沸点が異なるため、先に水分が沸騰、気化し配管内で気泡となりブレーキ内の圧力伝達に変化を与えてしまいます。

べーパーロック現象になったブレーキペダルは何の抵抗もなくスカスカの踏みごたえがない状態になり、いくら踏んでもブレーキが反応しない、大変危険な状態になります。

 

このように大変重要なブレーキフルードも、経年劣化してしまう消耗品のため定期的な交換が必要です。

車の使用頻度や運転の仕方でも異なりますが、ボルボ・カー練馬では2年毎の交換をオススメしています。

経年劣化もしてしまうので、車を動かしていないから大丈夫ということはありません。

気になる点がございましたら、スタッフまでお気軽にお問合せ下さい。

 

皆さまに安心してお乗りいただけるよう努めますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

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